それは夜の9時を回った時だった
会議も終わり、上司のへったクソなプレゼンも終わり
残りは資料の整理のみだったので
休憩がてら、俺は一人トイレに向かった
部屋を出て廊下を歩いていくと
後から誰かが俺の後を追うように一人ついてきた
俺は、振り返るのも面倒だったので無視して歩き続けていた。
ただ頭の中では
俺の少ないプライベシ-のおトイレタイムを邪魔する奴は誰だ??
後輩がまた相談かな??
と思いつつ小に向かっていると
同期が横に立ってきた
そして唐突に
「俺、今月で会社辞めるわ」
!?
なんですと???
おまえ来月結婚するんじゃなかったのか???
やられた・・・
同期と神奈川の某営業所に配属されてから2年半
ここに3名配属されて、残ってしまうのはついに俺一人だけとなってしまった
俺が一番初めに辞めると入社2日目に決めていたのに
ただ話を聞くと彼の夢である分野でチャレンジ出来る会社らしいので
心から喜んで送り出してやろうと思う
新卒の頃、あまりに異次元な仕事量とスピード感についていけず
仕事が終わるたびに
飯屋で2人とも顔を青ざめながら色んな事を語り合っていた
いま思えば、あの頃が懐かしい
部屋に戻る前
今後もお互いの健闘を祈りながら
今までに無いくらい熱く握手を交わした。
いつも色んな面で助けてくれてありがとう
本当に
次の舞台でも存分に活躍して欲しいと思う